この日は留萌本線を訪問する日である。もともとの予定では増毛まで再訪するとか朱文別で降りるとか考えていたものの、雪崩の危険があるから末端区間の留萌ー増毛は運休であった。考えてみると昨年も全く同じ対応がなされていたのに学習できていない。
深川w5:44の始発から始まる。キハ54-504
乗客およそ10人弱、同業らしき方々と地元利用客それぞれ半々だった。
同業の面々もも予定たててしまったから末端区間が運休しても来訪することにしたんだろうか。
5:57 石狩沼田到着。これより2キロほど歩いて雨竜川橋梁を渡る上り列車を撮影しようという算段である。
とりあえず途中の踏切で始発の上りを狙う。
本来の撮影ポイントは橋を渡りきったところなのだが雪が多いので車道を歩くか膝までの雪をかき分けるかするしかない。妥協して橋の途中で狙う。
雪がやまないので早々に切り上げて石狩沼田に戻る。駅で常備乗車券を購入する。
石狩沼田8:20 4923D留萌行。車両は自分にとってなじみの深いキハ54-528、元急行礼文用である。
8:27明日萌ならぬ恵比島到着。真布駅へ行くためにここで一旦降りた。
8:45 恵比島発に乗車。キハ54-504、下り始発列車の折り返しである。
8:49 真布着。非公式を含めて2度目。列車利用の正式な訪問は初めてである。
12月の訪問時とは全く違う。ラッセルでできた雪の壁が迫っている。これでは踏切からでは撮れない。
あまりほめられたものではないがこの際雪山に登りそこから撮影することにした。
10:06 4926D上り
真布には2時間半ほど滞在した。滞在中に悪天を知らせる天気予報のメールが。爆弾低気圧が見事に北海道を直撃するコースを来ている。列車運行情報をみると函館、室蘭、根室、石北、宗谷など軒並み遅れないし運休となっていた。このパターンだと翌日の宗谷本線は昼過ぎまで運休するんじゃないだろうか。それはともかく留萌本線が何とか頑張っているのはありがたい。
11:35真布8分延発4925D キハ54-528。この列車が来る直前保線の方々がやってきて作業を開始した。ここでも鉄路は守られている。
12:15 11分遅れで留萌到着
駅構内で名物のにしんそばを食べる(駅弁は予約忘れ)。
低気圧が本気を出し始めて太陽が見えているのにとんでもない突風である。さらに具合が悪いことに中途半端に気温が高いため雪が重い。土産物屋の方に「こんな天気のなかよく来たね」と言われた。JRもバスもどんどん運休しているらしい。
しかし駅に戻ると列車はまだ動いていた。
13:30 4930Dキハ54-528 商用と思しき方が数名乗車されている。バスが運休だとこちら利用するしかないとのこと。
14:17 秩父別駅到着。
相変わらず突風が吹き荒れているが、これより3キロ弱徒歩で北秩父別まで行く。
この日は宿の変わる移動日のため、キャリーバッグを引っ張っている。
雪が重いためこれがなかなかの重労働で、とぼとぼと1時間ほど歩いてようやく駅が見えてきたところで踏切が鳴った。
モーターラッセルの出動だった。
北秩父別駅も一面雪に覆われて全く異なる表情をしている。
北秩父別駅16:22発の下り始発列車は、低気圧のせいか30分ほど遅れ16:55にやってきた。
17:10(所定は16:43)峠下に到着。
ここで夜間の交換シーンを遠くから狙うという算段だ。
駅前も雪の壁ができていてなるほど豪雪地帯のようだ。
例によって踏切近辺も雪の山ができていたため、これによじ登って上からバルブに挑戦する。
具合がいいことにこの時間になって本日初めて雪や風がやんだ。爆弾低気圧は去ったようだ。
18:44の列車交換シーン
次機会があるならISOあげて撮ったほうが良かったかもしれない。
続けて19:49の留萌行4933D
峠下にも常駐の保線の方々がいらっしゃった。定期的にポイントの状況などをチェックし、指令に天候と合わせて報告する(ようだ)。そして時間によっては除雪作業を行う。列車運行に影響するため留萌線のようなローカル線でもそれは怠ることがゆるされないわけだ。また頭が下がる思いだった。
しかし駅の案内には、翌日の宗谷本線は名寄以北を夕刻まで運休同時にスーパー宗谷1,2号、サロベツ号が運休とされていた。翌日は本来ならば全駅に停車する昼過ぎの名寄発稚内行に乗車する予定だったがサロベツが走らないならまず運休。さてどうするかと思案に暮れた。